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コラム

 

息子たちが20歳になった!!振り返りのツインズ子育て(その1)

2017年02月20日
弁護士  太田 賢二   プロフィール

 2016年9月。私たちの双子の息子たちが20歳となった。

 振り返ればあっという間のようであるのは、20年前と少なくとも自分自身の気持ちの上ではあまり変わりがないということ。
 
 一方で、ずいぶん時間がたったような気もするのは、まぎれもなく20歳の息子たちが目の前にいて、否が応でも自分が20歳だった遠い昔の自分を思い出すからかもしれない。
 今から17年ほど前に、弁護士会の会報に、子育て真っ最中の原稿を書かせていただいた。当時僕は、次のような言葉で文章を結んでいる。
 
 「何もかもが現在進行形で、伝えたいことがうまく綴れない。かといって、将来今の時期を振り返っても、いいことしか思い出さないだろうし、この機会と思って、原稿を書かせてもらいました。
 とにかく、子育ては、違った形で、自分を見つめる時間を与えてくれます。そんな、気持ちのいったんが伝われば幸いです。」
 
 今読み返すと本当に小恥ずかしいのだが、「書いておいてよかったなあ。」と思います。そんな私の思いが、みなさんに。そして感謝の気持ちが、かみさんと子どもたちに伝われば、うれしいなあと思って掲載させていただきます。(今読まれる方のために、少しだけ修正を入れていますが、基本原文のままです。) 
 
 
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 1996年の冬のある日、かみさんが「子供ができたらしい。」と、うれしそうに言った。実に結婚6年目にしての朗報だった。
 翌週、病院で診察を受けたかみさんは、今度は不安そうに、「どうも双子らしい」と言う。僕は、少々ちゃかして、「来週診察したら、三つ子になるのかなあ。」と答えたところ、こっぴどく責められた。それが、子育ての事実上の始まりであった。
                     
 その年の9月、かみさんは、出産のために帰省中、僕は、日弁連野球予選出場のため、仙台へ遠征中。出産予定日は10月の中旬。まだ生まれるのは当分先。それで携帯電話を切ったまま、独身最後と称して、前夜懇親会で飲んだくれ、翌朝なんとなく父親に電話を入れると、突然大声で、「昨日生まれたぞ、ばかたれ!」。
 このことで僕は、一生『子供が生まれるときに仙台で飲んだくれていた』、というレッテルを貼られることとなった。(この年、わが札幌ローヤーズは、2回目の全国制覇を成し遂げた。)
            
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 よく「双子だから大変でしょう」と聞かれる。たぶん大変なのだろうが、正直言うとわからない。というのも、僕らは、双子しか育てたことがない。2人が、ほぼ同じように成長していくことを考えると、かえって年子の兄弟のほうが大変な部分もあるのではないだろうか。

 
 僕自身、決して子育てに熱心だとは思っていない。事実かみさんからは、「うちは母子家庭だから」などと結構皮肉を言われた。しかし、ある(本当の)経験者に「本当の母子家庭は、母親も帰ってこない。」と言われて、この皮肉にも多少動じなくなってはいる。
 まあ、言えることは、かみさんにとって夫である僕が一番の即戦力だということだ。子二人に母親一人では、とうてい手が足りない。たとえば、抱っこする。ミルクを飲ませる。寝かせつける。相手は、小さいながらもそれぞれに意志を持っている。
 
 もちろん、かみさんは、それなりに工夫と努力をしていた。
 たとえば哺乳壜も、ちゃんと手でもてない頃から、座布団やなんかで無理矢理支えて、寝かせながら飲ませた。食事も、どんなにグチャグチャにしようが、結構早い時期から、新聞紙やシートを敷いて、一人で食べさせるようにしてきた。
 特に風呂に入れるのは大変。旦那は帰りが遅い。一人が寝ててくれればいいが、いつもそんなわけには行かない。どうしたか?本来車の後部座席にあるチャイルドシートを部屋に備え付けて、一人をそこに座らせて(縛り付けて?)おく。かわいそうだが、仕方がない。しかしこれも、多少大きくなると、チャイルドシートごとひっくり返ってしまう。そうなると、家のカーテンを閉め切って風呂に入って、親子が家中を裸で駆け回るしかなかった。まあ、歩けるようになればなんとか一段落。それでも、ちょっと目を離したすきに、一人が湯船におっこちたこともあったっけ。
 とにかく基本的に人手は足りない。家の中のあらゆるところに、錠をつけたりしたが、気づかないうちに、子供の成長は進む。ある日、かみさんがふと目を離したすきに、二人で台所に入って、それぞれが包丁を持って遊んでいた。これを聞いて義父は、「包丁が二本あってよかったなあ」とつぶやいた。
  
 こんな状況だから、横にいる夫は、不器用だろうが、何だろうが、使うしかない。僕に、その申し入れを拒む勇気などあるはずもない。言い換えれば、9人しかいない野球チームみたいなもの。いやでも下手でも、試合に出ざるを得ない。
 そんなわけで、家にいる限りは、自分にできることは手伝う。着替えやおむつの取り替えはもちろん。食事の介助、お風呂の掃除、買い物、子供との散歩、寝かしつけ、その他諸々。今は、一緒にトイレに行って、お尻を拭いてやったりもする。しないのは、食事の支度くらいかな。  
 
 
 
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(その2へ続く)
 

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