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コラム

 

ふるさとライド2012春(金沢〜北海道まで) その5(頓挫編)

2013年05月27日
弁護士  太田 賢二   プロフィール

5/3(木)(秋田→十二湖)  122.3Km


http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=04d5fd5341c2b300a14d0ae0e0143521

 


 朝起きると、予報通り雨。初めてレインウエアを取り出す。まあ今日はさほどの距離じゃないから何とかなるだろう。


 朝のうちは、7号線を北上。昨日節ちゃんに、「大潟村の菜の花ロードが素敵だよ。」って教えてもらったので、ちょっと寄り道。八郎潟村役場前を通り過ぎて左へ折れる、風は追い風だから、多少の雨も何のその。満開の菜の花と散り際の桜のコントラストが心地よい。雨なので、iPadは出さずに、携帯でパチリ。鼻歌交じりで11Kmの菜の花ロードを進む。

 

 

 5-1菜の花ロード.jpg

 

 だが、次第に雨脚が強くなり、元八郎潟の上は、遮るものがない中、次第に向かい風。思うようにバイクが進まない。大潟村役場付近で休憩を取ろうとするのだが、適当な場所が見つからない。北海道じゃないけれども、本当に何もない。何とか集会場のようなところで、屋外市場みたいなことをやっていたので、ちょっと腹ごしらえ。雨はやまないし、寒い。寄り道を後悔する。


 気を取り直して、再び北へ向かう。干拓地の道は大きく湾曲していて、なかなか自分の位置がつかみにくい。雨が降っていると、iPadも取り出せない。何とか7号線に戻って能代市を目指す。能代市を越えると、国道101号線。いつか来たいと思っていた五能線沿いのルート。

 

 能代市を越えて、道の駅「みねはま」で小休止。身体がずぶ濡れで震えている。名物という石川そばの焼きぞばを食べてから、暖房の効いた情報コーナーの長いすで少し横になる。「今日はあと40Km、ガンバレ、ガンバレ。」

 

 

5-2

 


 ここからは県境に向かって基本的に登りのアップダウンが続く。雨はひどくなる一方。峠付近の道の駅「はちもり」で再度休憩。ホットコーヒーをすする。暖房の前から離れたくない。でも今にも店じまいをしそうな雰囲気。長居をすれば日が暮れる。あと20Km弱。今日一番の峠は登り切ったはず。

 

 

 再び、雨の中を漕ぎ出す。すぐに青森県との県境。でも、もう写真を撮る気力も時間も惜しい。
 青森県にはいると、左手に素敵な海岸線、右手にはおそらく素晴らしい白神山地。脳裏には、暖かいストーブの炎が目に浮かぶ。


 午後6時近く、ようやくの深浦の民宿に到着。まるっきりずぶ濡れ。女将さんはいやな顔もせず、(自転車で、ちょっとびっくりしたみたいだけど)、すぐに風呂にはいることを勧めてくれた。うーーん、生き返る。部屋のストーブの前に、濡れた衣類やシューズを干すスペースも用意してくれた。


 夜は、民宿ならではのごちそう。天候とか諸々あって予約客のキャンセルが続いたそうで、今日の宿泊は実質僕一人。早食いの僕だが、一人テレビを見ながら1時間以上かけて何とか完食。うまかった。

 

 5-3民宿の豪華夕食.jpg

 

 

 

 

 

5/4(金)(十二湖→青森・・函館) 107.7Km


http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=db2f71509302a375349222fbea37f9ac

 


 雨の音で目が覚める。予報では風も強い。風向きが気になる。とにかく今日は、青森発13時35分の青函フェリーに間に合わなければ。走行距離は、100キロ余り。7時過ぎに出発すれば、1時頃には到着するはず。


 ルートでは、宿を出てすぐに峠に向かうことになっているが、海岸線のルートを選択。雨模様の中、暗い日本海だが、北陸育ちの僕はこの雰囲気が好き。時よりおもちゃのような列車が五能線を行き交う。深浦の漁港前で小休止。雨は小降り。気持ちはまだ十分余裕あり。


 この後鰺ヶ沢まで海岸線の道が続くので、迷うことはない。しかし自分の気持ちほどバイクが進まない。バテ気味か。雨も時より強く降り、一挙に20?はちょっとしんどく、こまめに休憩を取る。

 

 

 鰺ヶ沢を抜けると、津軽半島の付け根を五所川原から青森に抜ける。時より地図とニラめっこしながら、幹線道路ではなく、平坦な道を探る。五所川原の町中へはいる手前で右に折れる。ねらいは県道101号線。ところが標識が少なく、どのあたりを走っているのか。不安になる。雨なので、陸奥鶴田付近のコンビニで場所を確認。よし、方向は違っていない。時間はまだ大丈夫。


 足は相当へたってきた。バイクも雨の中の走行が続いてキコキコ言い出す。「がんばれよ、もうちょっとだ。」独り言のように、バイクに声をかける。それは自分自身への檄でもある。

 

 

 目の前に高架のバイパスが見えてくる。あれが101号線か?でも自分の頭の中では、バイパスというイメージがない。地図上は、たぶん旧道があるはず。そう思ってバイパスをくぐって走る。ところが、行けども行けどもアップダウンが続く。車もほとんど通らない。フェリーの時間が頭をよぎる。この時点でまもなく正午。残りは30Km弱か。


 次のカーブを曲がって道が見えなければ引き返そう。そう思って、左に折れるとまた上り坂。青森への標識はない、、、、、、。


 引き返すことを決意。

 

 

 冷静に考えれば、もう一度地図を広げればよかった。後日、地図を再確認すると、引き返した地点からフェリー乗り場までは、もう20Km余り。登りもほとんど終わっていた。体力の消耗と雨やらもろもろで、的確な判断ができなかったのだ。


 ともかくも、引き返してまもなく旧道らしき街道に出る。「よし、判断は間違っていなかった(実は間違いだったが)。」などと自分を納得させながらペダルを漕ぐ。しかし、なかなか前に進まない。時間が気になるので休憩も取れない。ようやく国道7号線に出るも、時間はすでに午後1時。もう駄目、がっくり。フェリーに乗ることはあきらめた。

 

 

 コンビニで栄養補給をしながら、JRの時刻を確認。新青森駅までいけば何とかなるだろう。
 ふと、「今回のライドはもうこれでやめにしようか。」と思い出す。


 よく頑張った、という思いと、明日以降無理できないなあ、という自己分析。それに、「フェリーで北海道へ戻る」ということが重要だった気がしたのに、それができなかった。

 この段階で、明日以降の道内2日間は、止めることを決意。無理はしない、大人の選択。もう、明日からは走らなくても良いや。


 そう思うと、ちょっと気が晴れて、不思議にペダルが軽く感じる。旧道からかって知ったる松丘保養園の横を通り過ぎて、14時半前に、新青森駅へ到着。「お疲れさん!」笑顔で、マイバイクに声をかける。

 

 

 5-4新青森駅.jpg

 

 

 

 

 

 

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