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人間カーナビ

2012年03月26日
弁護士  川島 英雄   プロフィール

 私の車は、5年前に購入したものです。
 

 5年前の夏、それまで乗っていた車で妻の実家に行き、車に乗って帰ろうとしたときのこと。エンジンをかけて、ギアをパーキングからドライブに入れて、さあ出発…
 と思ったら、一向に進みません。アクセルを踏んでみても、エンジンがブオンブオンうるさいだけ。
 

 試しに、ギアをバックに入れてみたら、あら、ちゃんとバックするじゃありませんか。1〜2mバックした後、仕切り直しに、再びギアをドライブに入れて、今度こそさあ出発…
 

 進みません…。
 

 どうも、故障のようです。

 

 

 結局、ギアがおかしくなってしまったようで、修理にもかなり費用がかかりそうだったので、この際買い換えることにしました。
 

 故障した車は中古で買ったものだったのですが、販売店からは新車を買うようだいぶ勧誘を受けていました。私も、大事に長く乗ればもとがとれるかな?と考えて新車を買ってみようと思いました。
 

 買う条件は、一つは、高級車ではないこと。見た目がいかにも「高級です!」という雰囲気の車は、あまり好きではないんですよね。
 

 二つ目は、四駆であること。冬道は怖いですから。
 

 三つ目は、トランクが広いこと。野球をするので、道具が積めるように。
 

 

 そんな感じで、何となくRVの車を買うことになりました。

 

 

 

 さて、あとはオプションです。カタログを読んでいると、いろいろあった方が便利かなあ…なんて、ついついいろいろ欲しくなってきます。
 

 一番便利そうに思ったのは、やはりカーナビです。当時はまだオプションで付けると20万円くらいかかった覚えがあります。
 

 実は私、小さい頃から方向感覚がとてもよく、地理も得意で、父親の運転する車の助手席で地図を見ながら行き先案内をする人間カーナビみたいなことをずっとやっていました。学生時代も、車に乗せてもらうときはほとんど助手席で、ナビ役をして重宝されていました。そんな私なので、地図を片手に運転しても、地図を読みとること自体は全く問題ありません。ただ、地図を開いておいてキープしておくことや、停止するたびに何度も地図を見直す必要があることは、ちょっと面倒だなと思っていました。
 

 そして、レンタカーなどでカーナビ付きの車を運転したときのことを思い出すと、カーナビだとこうした面倒さがないので、カーナビがあったら楽かなあ…などと、カーナビを付けたい方向に気持ちが傾きつつありました。
 

 しかし、妻とオプションをどうするか話してみたら、私が方向感覚がとてもよいことを知っていた妻はあっさりと「地図を読むの得意なんだから(カーナビは)もちろんいらないでしょ?」と、まさか付けるわけないよね?といった感じで話しかけてきました。そういわれると確かに必要性は全くなく、単に私が楽をしたいだけだったので、「うん、そうだよねえ…」と答えてしまい、結局、あっさりとカーナビがつかないことが決まってしまいました。

 

 

 ということで、この5年間、地図を片手に人間カーナビを続けています。
 

 行き先を迷ったことは全くないので、やっぱりカーナビを付ける必要はありませんでした。ただ、やはり地図をキープしておくのが面倒だな…とは感じます。自動車メーカーも運転席付近に地図を開いて置く場所を用意してくれればいいのに…
 

 と思ったら、その代わりがカーナビなんですよね。こんなカーナビ全盛の時代に、車内に地図を置く場所を開発する人なんて、いないですよね…。

 

 

 

 

 

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