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コラム

 

憲法の理念を伝える活動 −高校の授業に参加しています(その3)

2009年11月25日
弁護士  川島 英雄   プロフィール

 

 「高校の授業ではどのようなことをしているのか」

 

 札幌弁護士会の憲法委員会でこの2年間に授業参加させていただいた高校は5校ですが、そのうち私が授業参加させていただいたのは3校です。もっとも、3校といっても、既に毎年度参加させていただいた高校もありますし、2クラス以上の授業に参加させていただいたこともあるので、実際に授業に参加させていただいた回数はもっと多くなります。
 

 授業参加の形態は高校ごとに違い、社会科の授業自体に参加することもあれば、年度末の学年単位の行事のような形で参加することもあります。
 

 

 例えば、社会科の授業(50分)に参加した際には、こんな形で授業をしました。

 

 1 自己紹介
    

  弁護士バッジを回覧して、裏に弁護士の登録番号が彫ってあることなどを説明しました。

 (ついでに、バッジをなくした弁護士が再発行手続をとると「再1」という刻印が押されるということも話しました。なお、私は「再1」はありません(笑)。)
 

 

 2 教員の先生から一問一答の形式で質問を受ける
   (質問は生徒から事前にアンケートで出してもらっていました)
   

  例えば 「弁護士になるまでにどのくらい勉強したか」

 

       「収入はいくらくらいか」

  
       「明らかに悪い人を弁護するのは辛くないか」
 

       「苦労したことや辛かったこと」など。
 

 

 3 なぜ弁護士になったか、また、憲法について考えていることについて
    

 弁護士を目指すようになった理由などを説明しました。
 また、司法試験受験中に「憲法」を学び、大きな影響を受けたことや、「憲法」がもともと、王様などに対して国民が、自分たちの権利(人権)を守らせるように作られたものであるということなどを話しました。
 

 

 4 高校生に向けての一言
    

 前回のコラムで書いた内容のように、「国」と「個人」はどちらが大事だと思いますか?という質問をしました。そして、「国がなくても人は存在できるけど、人がいない国なんてありえないから」という理由で、「国より個人が大事だと思う」という自分の考えを紹介しました。 
    

 さらに、「個人の尊重」「個性を大事に」という考え方を持ってもらいたいと考え、「世の中のみんなが自分を大事にして欲しいし、同じくらい他人も大事にして欲しい。自分が尊重されるのと同じくらい他人も尊重して欲しい。そのために、他人の気持ちや立場を想像できる「想像力」を持って欲しい。」と伝えました。

 

 

 どの高校で行った授業でも、私が意識していたことは、「高校生にとって”難しい”と感じないような内容で話す」ということでした。
 

 あまり「難しくならないように」とばかり考えると、確かに正確な情報は伝わらないかもしれません。しかし、大学の憲法の授業ではないので、難しい法律用語を並べて憲法の理論的な話をする必要もないはずです。憲法の理屈を難解な用語で細かく説明するよりも、高校生がきちんと理解してくれるような形で伝えることの方が、よほど大事なことではないかと思います。その結果、少しでも数多くの高校生が、憲法を少しでも意識してくれるようになれば…それで十分だと思っています。

 

 これからも、地道に憲法の理念を広めていく活動を続けていきたいと思います。
 

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